日経新聞を「使いこなす」7つの方法(書評:日経新聞を読む技術 活用する技術)

新聞
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日本や世界の時事・トレンドが分かるようになりたい
最低限の経済知識をつけて仕事で差をつけたい…
でも、キュレーションサイトを開けば興味のある記事ばかり読んでしまう。
そもそも情報量が多すぎて、何をどれぐらい読めば良いのか分からない。
たしかにWebは手軽で便利だけど、間口の広さと情報の多さに挫折…。
原始的ながら、新聞から入るのが良いのかも…と思い至って
日経新聞を「読む技術」「活用する技術」を読みました。

日経新聞の読み方から、得た知識の定着法まで紹介しています。
ありがたい!
書籍では「紙」の新聞を勧めていますが
電子版派(スマホ)のわたしなりに派生してまとめました。

日経新聞を使いこなす7の方法

土曜朝刊を1週間かけて読み込む

土曜の朝刊は平日・日曜に比べて情報量が多いです。
まずは1週間かけて土曜1日分の朝刊をじっくり読み込んでいきます。

読むのは1面からマーケット商品までと、最後の「私の履歴書」「交遊抄」
紙の場合は最初に新聞を1/4ほど切り取って量を少なくするそうです。
切り取る部分は「マーケット商品」以降と、紙面下半分の広告欄。
電子版は切り取れませんが、広告はありませんしページはタブで分かりすく表示されるので
マーケット商品までをしっかり読んでいきます。
かける時間は30分程度。少ない量を徹底的に読み込む習慣づけが目的です。
1ヵ月(4ターン)繰り返しても良いらしい。

慣れたら毎日の朝刊を読む(飛ばし読みOK)

土曜朝刊の深読みに慣れたら、毎日新しい情報を仕入れる練習に移ります。
土曜朝刊のときと同じく、読むのはマーケット商品までと私の履歴書、交遊抄のみ。
朝刊で毎日実践です。
ざっとながめる程度でも良いのだそう。

気になる記事・単語をチェック

気になる記事は「保存」

読み込んだ記事のうち「なるほど!」と思った記事や連載ものの特集記事などを「保存」していきましょう。
1日あたり3記事程度を目安に自分なりの基準でOK。
電子版はタップひとつで簡単に記事を保存できます。
10種類までラベルも設定できるので、テーマごとに分類したい人は活用してみても良いかもしれません。
書籍では手作業で記事を切り貼りするスクラップを紹介していますが
手間や継続の簡単さを考えると電子版に軍配が上がるかな…と個人的には思います。

気になる単語は「メモ」

分からない言葉はメモします。メモ帳アプリでもメールでも、自分に合うツールでオリジナル単語帳の作成です。
Webで意味を調べてコピー&ペーストすると楽ですね。
分かりやすいサイトのURLを貼り付けておけば、いつでもアクセスできるところもスマホの利点です。
スクラップと同じく紙の単語帳づくりが紹介されていますが
やっぱり便利で簡単な方が続けやすいですよね^^;

毎日「数字」を追う

必要な情報をインプットするには数字(3つ程度)を写していきます。
スマホで完結したいので、ここでもわたしはアプリを使用。
特に、数値をグラフ化してくれるアプリは変化が視覚で捉えられるのでおすすめです。
「日経平均」「NYダウ」「韓国総合指数」「金」「原油」「10年国債利回り」など
さまざまな指標がありますが、自分が新聞を読む目的に応じて選ぶと良いですね。

マイテーマを決めて1年追う

著者の山本さんは、「1年ほど継続して追うテーマを1つは持つ」ことを提案しています。
すぐには結論がでないこと、関係者が多いこと、賛否両論があること、などが基準。
注目すべき場所が分からないときは「A・B・C・D・E・F」に着目せよ!とのこと。
A…America
B…BritainとEU
C…China
D…Digital(新技術、AI、ロボットなど)
E…EV(電気自動車)
F…Finance(金融)
興味のある国や自分が働く業界について追いかけてみるのもおもしろそうです。

国内外の「顔」と3文字英単語を覚える

「顔」とは企業トップの顔(と名前)、ニュースに登場する内外高官のこと。
世界的企業は20社(GAFAやFAANGなど)、日本企業は50社分(!)覚えるらしいです。
Amazonのジェフ・ベゾス、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、
国内ではトヨタ自動車の豊田章男さんやソフトバンクの孫正義さんなどは超有名どころですよね。
内外高官だとまずは米国のトランプさん、バイデンさんが浮かびます。
まずG7のトップから攻略していくと新聞記事の理解がより進むそうです。

たしかに企業トップと内外高官は目にする機会が多いので、覚えれば新聞を読むのが楽しくなりそう!
そして3文字英語もたくさんありますよね。株式投資をする人ならPBRやPERはおなじみではないでしょうか。
こちらも単語のときと同じように、調べてコピー&ペーストしていきながら徐々に覚えるスタイルで良さそうです。
新聞は、漢字、カタカナ、3文字英語、慣れない単語がたくさん出てきますが、少しずつ覚えていくことで記事の理解も早く深くなり、新聞を読む負担が減っていくのだと思います。

得た情報をアウトプットする

筆者いわく最後にしてもっとも重要なポイントがアウトプット。
せっかく得た知識ですからしっかり定着させたいですよね。
具体的には、記事の要約。そして人に説明する。
できれば、ちょっと緊張する相手に…とのこと。
わたしならSNSやブログなど書いて発信する方が合っていそうです^^;
Webという全世界中の人たちに公開するわけですから、ちょっと緊張しますし。

感想

とても読みやすい内容の書籍ですが、わたしなりの解釈で7つにまとめてみました。
紙で読む前提で書かれていますが、本筋をできるだけずらさず電子版でも応用可能だと感じます。
単語や顔(と名前)などを覚えてから読むのではなくて、読みながら覚えていこうと思います。
好んで目を通す記事の傾向が少しずつ表れてくるはずですし、やっぱりよく目にする言葉から覚える方が効率が良いので。
今まで挫折してきた日経新聞、2021年は習慣化したい!

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